Japanese
English
綜説
先天性非青色症の研究・3—(臨床所見と血行動態との関係並びに手術適応について)
Noncyanotic Congenital Heart Disease. with Special Reference to Clinical Findings, Hemodynamics and Indication for Surgery.
井上 雄
1
,
井上 正
1
,
石川 敬
1
,
正津 晃
1
,
小田 豊
1
,
小沢 博
1
,
笹本 浩
2
,
田口 直弘
2
,
北田 茂
2
,
木村 甲子郎
2
T. Inoue
1
,
T. Inoue
1
,
T. Ishikawa
1
,
A. Shotsu
1
,
Y. Oda
1
,
H. Ozawa
1
,
H. Sasamoto
2
,
N. Taguchi
2
,
S. Kitada
2
,
K. Kimura
2
1慶応義塾大学医学部外科学教室
2慶応義塾大学医学部内科学教室
1Dept. of Surgery, Keio University
2Dept. of Internal Medicine, Keio University
pp.898-910
発行日 1957年12月15日
Published Date 1957/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200567
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Ⅴ.純型肺動脈狭窄症
純型肺動脈狭窄症には,肺動脈狭窄のみの場合(狭義)と,卵円孔開存を伴う場合(広義)とがある。
本症の症状は肺動脈狭窄の程度により定まり,その増大に応じて右室が肥大し,心搏出量はほぼ正常に近く保たれている138)139)。ファロー氏四徴症では,右室収縮期圧が左室圧にほぼ近似するが,肺動脈狭窄症では狭窄の程度に応じて肺動脈圧を軽度に上廻る場合から末梢動脈圧をはるかに越して200mmHg以上に達する場合まであり,本症の軽重は,もつぱら右室圧の高さによつて表わされる。
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