Japanese
English
綜説
先天性非青色症の研究・1—臨床所見と血行動態との関係並に手術適応について
Noncyanotic Congenital Heart Disease. with Special Reference to Clinical Findings, Hemodynamics and Indication for Surgery.
井上 雄
1
,
井上 正
1
,
石川 敬
1
,
正津 晃
1
,
小田 豊
1
,
小沢 博
1
,
笹本 浩
2
,
田口 直弘
2
,
北田 茂
2
,
木村 甲子郎
2
T. Inoue
1
,
T. Inoue
1
,
T. Ishikawa
1
,
A. Shotsu
1
,
Y. Oda
1
,
H. Ozawa
1
,
H. Sasamoto
2
,
N. Taguchi
2
,
S. kitada
2
,
K. Kimura
2
1慶応義塾大学医学部外科学教室
2慶応義塾大学医学部内科学教室
1Dept. of Surgery, Keio University
2Dept. of Intenal Medicine, Keio University
pp.660-670
発行日 1957年10月15日
Published Date 1957/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200538
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先天性非青色症に関する系統的な研究は,我が国では未だ少数に過ぎず,一般に稀な疾患のように考えられがちである。しかし我々が小中高校生の心疾患につき調査した結果によると1),この年代に於ては先天性心疾患特に非青色症は相当の頻度を占めており(第1表),たゞ診断不充分のまゝ一律に弁膜症の名が附されているきらいがある。
又先天性非青色症は極めて軽症なものから重症なものまでその巾が広く,臨床所見もこれに応じて多彩であるが,従来しばしば劃一的に記載されてきた傾向があり,臨床症状,予後,治療方針等についても血行動態と関連せしめつゝ再検討せねばならないと考えられる。
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