Japanese
English
綜説
バリストカルヂオグラフイー(臨床との関係)
Ballisto cardiography (Relationship to clinical Practice)
丸岡 太一
1
Taichi Maruoka
1
1九州大学医学部沢田内科
1The Sawada's Internal Clinic, Faculty of Medicine, Kyushu-Univ.
pp.548-555
発行日 1957年8月15日
Published Date 1957/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200523
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最近バリストによる心機能検査法がとりあげられ,種々の臨床報告がなされている。我々は数年来,バリストは心臓のポンプ作用及び血液動態とを力学的に観察する最も簡易にして便利なものと考え,之を種々の臨床検査成績と比較検討して来たのであるが,今回は紙数の関係上,新しく得られた成績を簡明に述べて,種々の考察をしてみたいと考える。
我々が採取したバリストの装置はStarr型High Fre—quency Tableであるが,現在では未だ研究者間に検査方法及び装置が統一されておらずその成績もまちまちの感がある。しかし(何れにしろ)バリスト波形の分析については略々定性及び定量的分析法に分類されるので我々はその内の定量及び半定量的に分析した臨床実験成績にっき報告する事にした。即ち A)バリストによる基礎代謝測定及び簡易心機能係数算出法。B)高血圧症に於けるバリストの変化。C)肺機能検査成績とバリストとの関係,D)温度及び寒冷昇圧試(CPT)のバリストに及ぼす影響,につき紙数の許すかぎり述べてみる。
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