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文献抄録
心筋炎と考えられる患者のバリストカルジオグラム—H. Mandelbaum,R. A. Mandelbaum Am. Heart J.49,661,55,/肺動脈血流量ならびに静脈帰流に及ぼす呼吸の影響—Gerhard A. Brecher and Charles A. Hubay (Circulation Research 3:210,1955)
Ballistocardiographic studies in patients with probable myocarditis/Pulmonary Blood Flow and Venous Return During Spontaneous Respiration
黒田 久信
1
1千葉大2内
pp.414,439
発行日 1955年7月15日
Published Date 1955/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200256
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伝染病,ウイールス疾患,膠原病.血清や藥品に対する特異反応,急性腎炎などでしばしば心筋炎を伴うことが最近明らかになつてきた。又リウマチ性心筋疾患では弁膜障害より急性・慢性の心筋炎の方が症状や予後に主役をつとめる。
心筋炎のバリストカルジオグラム(BCG)は左房拡張期圧上昇,肺動脈圧上昇即ち右室の駆出に対する抵抗増加による不完全な駆出に依存し,軽度のものは,I-J減少と呼吸性変動の増加,中等度では,H乃至Lが高くIが小さくなる。高度で心不全となつてくると高いH,小さいL,高いNを示す。拡張期の波は横軸BCGによく示される。しかしBCGは心筋の機能障害を示すものであるから,機能に余裕ある18歳以下の場合異常が出にくいことがある。又軽い運動負荷試験と,経過を追つて何回もとることも必要となる。
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