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文献抄録
ヘパリン投与後のTriglyceride Lipolysisの定量的研究—Engelberg, H.:Circulation Research,6:266,1958.,他
Quantitative studies of triglyceride lypolysis after heparin administration.
松田 是
1
1慶大内科
pp.570,591
発行日 1959年6月15日
Published Date 1959/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200781
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脂質代謝においてヘパリンは血液による脂質の輸送のphaseにおいてその生理的意義の存在が考えられ,また動脈硬化症患者にみられるβリポ蛋白の増加は体内におけるヘパリン生成の低下と関連して考えられ,その治療にも用いられるようである。そこでヘパリンの注射により生じるリポ蛋白リパーゼによる血漿中のTriglycerideの分解について試験管内実験により定量的な研究を試みた。
方法は8人の動脈硬化症患者に一定量のヘパリンを注射し,種々の時間的間隔で採血し,その血漿1ccを別に超遠心沈澱により分離精製した低密度リポ蛋白液0.2ccと混合し,37℃にて1時間incubateする。そしてその間に産生される遊離脂酸の濃度の変化を測定した。そしてその結果より生体内においてそれに該当すると考えられる中性脂肪量を二,三の仮定の下に算出した。
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