Japanese
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講座
Ballistocardiographyに就いて・1
On the Ballistocardiography.
米山 要人
1
YONEYAMA AKIRA
1
1東大分院内科
1Department of Internal Hospital, Tokyo University Branch Hospital
pp.287-292
発行日 1955年5月15日
Published Date 1955/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200236
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1.緒 言
Ballistocardiographyは主に米国で発達した方法であるが,最近では英国や独乙其他の西欧諸国に於ても関心が寄せられており54)62),また吾国に於ても数年来本法を用いた研究が次第に増加してきた。しかし,輓近の研究によれば本法がすくなからざる欠点を有していることが明かにされ,また一方これに対し様々な改善が施され,新装置が相継いで発表されている。それだけでなく数年前に比すると本法の定義すら若干の変更を余義なくされている有様である。従つてこれを臨床的研究に応用しようとする場合まず如何なる方法を採用すべきかと言う問題に当面する。誰しも著しい当惑を感ぜざるを得ないであろう。
しかし,最近の研究がきわめて複雑多岐にわたっているとは言いながら,仔細に夫々を点検してみると,その目的とする所は同一であつて,今日ではすでに大体の方向は決定されたと言つてもよい様に思われる。
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