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講座
空間ベクトル心電圖学・1
Spatial Vector Electrocardiography.
竹內 馬左也
1
Masaya TAKEUCHI
1
1東京大学医学部附属病院分院内科
1Department of Internal Medicine, Tokyo University Branch Hospital
pp.215-220
発行日 1954年7月15日
Published Date 1954/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200163
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§緒言
心電図学に於けるベクトル法の概念は決して新しいものではなく,40年以上も前に所謂Einthovenが正三角形模型による肢誘導の関係式を立ててより,殆んど凡ての心電図学の教科書がベクトル法の理論的な原理を取り扱つているが,其の原理を原理にのみ止めず,更にVentricular Gradientの概念を導入し,実際に簡単に日常の臨床的診断に応用したのは,Robert P. Grantで,彼は1947年頃より,E. H. Estesと共に1951年にSpatial Vector Electrocardiography1)なる著書をあらわし,次いで1952年J. W. Hurst及びG. C. Woodsonは其の姉妹篇にも相当する所のAtlas of Spatial Vector Electrocardiography2)を発行した。以後多くの人々により追試検討が加えられ,米国に於ては段々と一般化されつゝある。
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