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講座
空間ベクトル心電圖学・2
Spatial Vector Electrocardiography.
竹內 馬左也
1
Masaya TAKEUCHI
1
1東京大学医学部附属病院分院内科
1Department of Ieternal Medicine, Tokyo University Branch Hospital
pp.345-350
発行日 1954年11月15日
Published Date 1954/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200182
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各 論
§1.正常心電図
総論に於ては心臓の起電力の空間的方向を如何にして定めるかと云う事に就て述べたが,次にmean QRS, T, ST vectorの空間的方向及び其等の相関関係を如何に臨床的診断に応用するかと云う事に就て述べてみよう。
QRSは脱分極の過程を表わし,vectorは最も大きな心室筋の方向即ち心臓の重力の中心に向く。従つて其の方向は,心臓の大きさ,心筋の厚さ,胸壁内に於ける心臓の位置更に体格,年齢差により変化する。
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