Japanese
English
方法と裝置
我々の人工肺について
The Study on Our Artificial Lung
井上 雄
1
,
石山 季彥
1
,
關川 大司
1
Takeshi INOUE
1
,
Suehiko ISHIYAMA
1
,
Daiji SEKIKAWA
1
1慶應義塾大學外科教室
pp.239-244
発行日 1953年9月15日
Published Date 1953/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200113
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まえがき
1.研究の目的
ここに人工肺とは通常生體の肺で行われる血液ガスの交換を人工的に行う機械的血液酸素附加裝置をいう。通常は心臓の機能も代行する裝置とを合せた人工心肺の一部であつて,就中この肺臓機能を代行する人工肺の研究は最重要の位置を點める。
現段階に於ては,心臓内手術,例えば,弁膜切開及成形,房,室中隔缺損成形術等は肉眼直視下では行うことが出來ず,所謂"Enclosed intrac—ardiac Surgery"である。從つてこれを明視下に置く手段として人工心肺の必要があつた。Gib—bon (1937)1)を始めとして現在に至るまで歐米諸家の間で幾多の改良が加えられ漸く臨床應用の時代に入りつゝある。
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