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方法と装置
人工心肺裝置における血液導管に關する基礎的研究—2.合成樹脂と血液凝固時間,可塑劑の毒性並にシリコン消泡劑の應用
Basic Study concerning to Blood Canals in Artificial Heart-Lung Apparatus. 2. Blood coagulation time on Some plastic Compounds, Toxicological research on some Plasticyzers and Application of Silicone Defooamer
井上 雄
1
,
石山 季彥
1
,
間中 亨
1
Takeshi INOUE
1
,
Suehiko ISHIYAMA
1
,
Tohru MANAKA
1
1慶應義熟大學外科教室
1Dept. of Surgery, Keio University
pp.168-172
発行日 1953年7月15日
Published Date 1953/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200100
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著者等は前回シリコン處置ガラスの血液凝固抑制について述べ1),これが人工心肺装置の導管その他の素材として有利な實用性を持つことを報告したが,輓近プラスチツク工業の發展により實用化されつゝある合成鎖状高分子化合物の一連も見逃し得ぬ利點を有する。却ち,成型加工の容易なこと,透明で,保存性に優れている。就中血液に對しては撥水性を持ち,抗凝固性の材料としてもシリコン處置ガラスと同等の價値あるものと考え我々はこれらの材料の一部却ち,鹽化ビニール,ポリエチレン,メチルメタクリレート,珪素ゴムをとつて,それ等の適應性を血液凝固時間のみについて検討を加えて見た。同時に可塑劑として用いられる數種のものの毒性試驗を加味し,併せてシリコン消泡劑によつて血中泡沫に對する效果を試驗した。
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