Urological Letter・568
BPHに対する我々の進歩は
pp.667
発行日 1990年8月20日
Published Date 1990/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413900138
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先日,このW.U.C.L.を書こうと思い,TasmaniaのLaunceston総合病院(1863年の創立)の病院史を調べてみた.この病院の図書館には,1898年から1912年まで外科部長だった,そして後にSir John Ramsayになった人の手書きのユニークな症例記録がある.これらの記録には単に診察結果だけでなく,手術録や結末ならびに氏が手がけた全症例の,術直後から毎日の処置とその成果まで記録されていた.
1898年に氏が行った前立腺性排尿障害患者に対する除睾術と精管切除術の記録には非常な興味を覚えた.氏はこれを行った後,直ちに前立腺中葉を経膀胱的に摘除している.この患者はブランディやシャンパンをも与えられるまでになっていたが,不幸にも5日後に死亡した.
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