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講座
先天性心疾患—Ⅱ.循環器系の發生學
Congenital Heart Disease--Ⅱ Embryology of the Crrdiovascular System.
小林 太刀夫
1
,
志場 正光
1
1東京大學醫學部美甘内科
pp.211-221
発行日 1953年9月15日
Published Date 1953/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200110
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前回の先天性心疾患の分類に示したように,誰でも知つている簡單な畸型から,名だけきいても一寸わからないような複雑な畸型まで多數の型があり,しかもその多くについて心臓手術の必要上,心臓カテーテル法,心血管造影法などにより診斷的興味がもたれ,またその病態生理が研究されるようになつてきた。そこでそれ等種々の畸型を理解する上には,どうしても發生學上の基礎的知識を導入せねばならない。
元來胎生學は甚だ難解で,記述のみでよく理解することは困難であるが,なんとかわかるように努力したつもりである。こゝでは循環器系の發生について一應の記述をなし,一一畸型と結びつけることを省略したが各各の畸型を論ずる時はあらためて少しく詳細にのべるつもりである。
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