Japanese
English
綜説
動脈瘤特に大動脈瘤の外科的治療
On the Surgical Treatment of Aneurysms, Especially on the Aortic Aneurysms with Case Reports.
木本 誠二
1
Seiji KIMOTO
1
1東京大學木本外科
1Department of Surgery, University of Tokyo Medical School
pp.143-154
発行日 1953年7月15日
Published Date 1953/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200095
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動脈瘤は戰傷後遺症として屡々見られる疾患であり昭和15年(1940年)第41回日本外科學會總會でも宿題として取擧げられ,細見氏1)によつて報告されている。平時に於てはそれほど多い疾患ではないが,隣接神經幹又は神經叢に寸時の暇なく衝撃を與える結果堪え難い疼痛を發し,後には巨大となつて破裂を來し失血死に終る危險があるので,その治療法は極めて重要であり,又病因如何に關せず一度發生した動脈瘤は外科的に取扱う以外に途がない。今般編集者から表題の綜説を依頼されたのを機會に,主として教室の經驗を基として一般の御參考となる事項を少しく記述して見度いと思う。
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