Japanese
English
特集 腰痛を見分ける
職業性腰痛
Occupational Low Back Pain
天野 敬一
1
Keiichi Amano
1
1大阪労災病院整形外科
pp.682-683
発行日 1991年10月15日
Published Date 1991/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900217
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ポイント
・職業性腰痛の例として,早期職場復帰例と難治例をあげて解説を加えた.
・職業性腰痛の概念には,産業医学上のものと,労災認定上のものがある.
・業務上の腰痛と,業務外のものとの間に,症状・病態の基本的な差異はない.
・職業性腰痛の治療には,背景となる心理的,社会的因子をつかんだうえで(起こり方などのAnamnesisが大切),一貫した治療を行っていく必要がある.
・それには一般医,産業医と整形外科医の協力が必要である.⇒神経根症状のあるもの,訴えと所見に差があるもの,再発を繰り返す,または手術をすでに受けているもの(多数回手術例)は,急性期(1~2週)のうちに整形外科医に送ることが望ましい.
・手術を要する症例は多くない.
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