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特集 遺伝性不整脈
遺伝性不整脈の遺伝子診断の歴史
Recent Progress in Genetic Diagnosis of Inherited Arrhythmias
蒔田 直昌
1
Naomasa Makita
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科分子生理学分野
1Department of Molecular Physiology, Nagasaki University Graduate School of Biomedical Sciences
pp.827-831
発行日 2014年9月15日
Published Date 2014/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102552
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はじめに
1980年後半から始まった遺伝子学の急速な発展は,病態を分子レベルで理解する「分子の時代」の扉を開き,循環器疾患領域においても,心筋症や遺伝性不整脈などの疾患遺伝子が解明された.1990年から始まったヒトゲノム計画は,13年間で約30億塩基対のゲノム配列解読を完了した.そして今,遺伝学研究は,この膨大なゲノムデータに解釈を加えて医学やバイオテクノロジーに応用するステップへとさらに大きく進んでいる.では不整脈領域の遺伝子研究はどのように発展してきたのだろうか.本稿では遺伝性不整脈に焦点を当て,遺伝子診断法の歴史について概説する.
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