特集 ここが変わった!循環器診療 最新スタンダード
Ⅰ.疾患各論
遺伝性不整脈
大野 聖子
1
1国立循環器病研究センター分子生物学部
キーワード:
遺伝学的検査
,
先天性QT延長症候群
,
Brugada症候群
,
カテコラミン誘発多形性心室頻拍
Keyword:
遺伝学的検査
,
先天性QT延長症候群
,
Brugada症候群
,
カテコラミン誘発多形性心室頻拍
pp.69-75
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200665
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ここが変わった!
●過去のスタンダード
・遺伝性不整脈は非常に稀な疾患で,日常診療で診断する機会は少ない.
・無症状の患者に対する予防的治療は不要である.
・遺伝学的検査は治療法選択や予後予測に有用ではない.
●現在のスタンダード
・健康診断などで心電図異常を指摘され,診断される症例も多い.
・無症状患者であってもリスク層別化は可能であり,予防的介入が実施される.
・一部の遺伝性不整脈によっては,遺伝型によって治療法が異なり,予後予測も可能となっている.
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