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特集 呼吸器感染症診療の変貌
医療・介護関連肺炎(NHCAP)ガイドライン~その後の展開~
NHCAP Guideline 2011 in Japan~Current Development~
関 雅文
1
Masafumi Seki
1
1大阪大学医学部附属病院感染制御部
1Division of Infection Contro and Prevention, Graduate School of Medicine, Osaka University
pp.738-742
発行日 2014年8月15日
Published Date 2014/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102533
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はじめに
医療・介護関連肺炎(NHCAP;nursing and healthcare-associated pneumonia)とは,欧米においては,HCAP(healthcare-associated pneumonia:医療ケア関連肺炎)と呼ばれる肺炎概念である1,2).従来の市中肺炎と院内肺炎の2分法では分類し得ない,その中間に位置する肺炎群と考えられている(図1).
わが国では,欧米との医療事情の差異を加味して定義の項目を若干修正し,かつ,名称も医療・介護関連肺炎(nursing and healthcare-associated pneumonia;NHCAP)として,2011年にガイドラインの形で提案された3).
本項では,このNHCAPの概念とそのガイドラインの内容が,その後の検証や医療環境の変化によって,その後,新たな展開を見せている点を紹介する.
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