これからの高齢者医療-診断・治療・予防への対応
《高齢者の救急疾患》肺炎 医療・介護関連肺炎(NHCAP)という新しい概念の重要性
寺本 信嗣
1
1筑波大学附属病院 ひたちなか社会連携教育研究センター
キーワード:
医原病
,
救急疾患
,
胸部X線診断
,
肺炎-嚥下性
,
Macrolides
,
肺炎-異型
Keyword:
Emergencies
,
Iatrogenic Disease
,
Pneumonia, Aspiration
,
Radiography, Thoracic
,
Macrolides
pp.1044-1047
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012088926
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・肺炎は、ウイルスや細菌などの病原微生物による肺胞内での炎症である。・診断は、胸部X線像などの画像的炎症所見と、末梢血白血球数などの全身炎症所見の両者の確認をする。・高齢者肺炎の多くは、誤嚥性肺炎なので、嚥下障害や誤嚥の有無を確認することが重要である。・"元気がない"、"食欲がない"が高齢者肺炎の代表的症状である。・高齢者の異型肺炎は少ないが、初期治療が奏効しない場合には、異型肺炎を考慮して、マクロライド系薬投与の追加や変更を行う。
©Nankodo Co., Ltd., 2011