特集 正しい選び方・使い方を導く 成人肺炎の抗菌薬治療 最新ナビゲート
院内肺炎(HAP)、医療・介護関連肺炎(NHCAP)の抗菌薬治療 HAP/NHCAPにおける注射用抗菌薬の選び方・使い方
浅井 信博
1
,
塩田 有史
,
渡邊 弘樹
,
小泉 祐介
,
山岸 由佳
,
三鴨 廣繁
1愛知医科大学病院 感染症科
キーワード:
院内感染
,
抗細菌剤
,
多剤併用療法
,
注射
,
投薬計画
,
肺炎-ブドウ球菌性
,
リスク
,
アルゴリズム
,
重症度指標
,
肺炎-細菌性
,
医薬品適正使用
,
細菌薬剤耐性
,
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
,
医療・介護関連肺炎
Keyword:
Algorithms
,
Anti-Bacterial Agents
,
Drug Administration Schedule
,
Drug Therapy, Combination
,
Cross Infection
,
Injections
,
Risk
,
Pneumonia, Staphylococcal
,
Severity of Illness Index
,
Pneumonia, Bacterial
,
Drug Resistance, Bacterial
,
Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus
pp.209-216
発行日 2017年9月10日
Published Date 2017/9/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2017360717
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院内肺炎(HAP)と医療・介護関連肺炎(HNCAP)は、市中肺炎と比較すると患者背景、疫学、予後が大きく異なることからそれぞれを別の疾患として治療戦略を立てるべきであると考えられている。NHCAP/HAPの不適切な診療は入院期間の延長や医療費の高騰を招き、耐性菌の出現にも寄与している可能性がある。HAP/NHCAPの診療は個々の患者の予後だけでなく、医療経済や社会全体に与える影響が少なからずある。前述を踏まえ、HAP/NHCAPの診療においては、初期治療は経験的治療が基本となるが、常にde-escalationの必要性を考慮することが望ましい。
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