Japanese
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特集 呼吸器感染症診療の変貌
災害時の呼吸器感染症
Respiratory Infection Under Natural Disaster
高橋 進
1
,
櫻井 滋
1
Susumu Takahashi
1
,
Shigeru Sakurai
1
1岩手医科大学附属病院感染症対策室
1Office of Infection Control Team, Department of Medical Safety Administration, Iwate Medical University Hospital
pp.733-737
発行日 2014年8月15日
Published Date 2014/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102532
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はじめに
2011年3月11日,宮城県沖を震源としたマグニチュード9.0の地震が発生,東北および関東地方に甚大な被害をもたらした.この地震によって同地域の太平洋沿岸に,場所によっては波高10メートル以上,最大遡上高40.1メートルに達する巨大津波が押し寄せ,多くの人々が犠牲となった.1995年の阪神淡路大震災と比較すると津波によって死亡あるいは行方不明となった犠牲が表11)のごとく,いかに多かったか,個々の災害によって犠牲者の主たる死因に差があることがわかる.
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