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Bedside Teaching
高感度トロポニンT測定により明らかにされてきたこと
What We Have Found by High-sensitivity Troponin T Assessment
羽田 朋人
1
,
清野 精彦
2
Tomohito Hada
1
,
Yoshihiko Seino
2
1日本医科大学千葉北総病院循環器内科
2日本医科大学千葉北総病院循環器センター
1Department of Cardiology, Nippon Medical School Chiba-Hokusoh Hospital
pp.376-380
発行日 2014年4月15日
Published Date 2014/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102453
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はじめに
1990年代に急性心筋梗塞(AMI)の診断マーカーとして心筋トロポニンT(cTnT)が開発されて以来,心筋トロポニンT測定はいろいろな心血管疾患の病態生理の解明に重要な役割を果たしている.最近では高感度トロポニンT(hs-cTnT)測定系が導入され,AMIの早期診断のみならず,冠動脈カテーテル治療(PCI;percutaneous coronary intervention)における周術期心筋傷害(PMI;periprocedural myocardial injury)の評価,安定冠動脈疾患,慢性心不全,心筋症,高血圧性心疾患,さらには一般住民・企業健診における潜在性微小心筋障害の検出と予後指標としての重要性などが明らかにされている.
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