特集 内科医が押さえておくべき—検査の考えかたと落とし穴
新たに登場/解釈が変わった検査の考え方
いつ測る? 高感度トロポニン
井上 健司
1
1順天堂大学医学部附属練馬病院循環器内科
pp.1953-1956
発行日 2019年11月10日
Published Date 2019/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226575
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Point
◎国際臨床化学連合(IFCC)が提案する必要条件を満たした測定系によって測定されたトロポニンのみを「高感度トロポニン」と呼ぶ.
◎欧州・米国心臓病学会(ESC/ACC)より提唱された急性心筋梗塞(AMI)の定義『Universal Definition』では,「何らかの理由で心筋が急性虚血に陥り,心筋トロポニンを経時的に測定していく過程で,1回でも値が99パーセンタイル以上を示し,またその値が経時的に上下する状態」としている.また,原因によってTypeⅠ〜Ⅴまで分類される.
◎来院時と1時間後の測定により,効率良くAMIを除外できる.
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