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特集 肺癌個別化治療におけるバイオマーカー
ALK
ALK
間野 博行
1,2
Hiroyuki Mano
1,2
1自治医科大学ゲノム機能研究部
2東京大学大学院医学系研究科ゲノム医学講座
1Division of Functional Genomics, Jichi Medical University
2Department of Medical Genomics, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo
pp.1226-1232
発行日 2012年12月15日
Published Date 2012/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102107
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はじめに
近年,肺癌の一部の症例に上皮成長因子受容体(epidermal growth factor receptor;EGFR)遺伝子の活性型変異が生じていることが報告され,しかもEGFR異常を有する症例の一部に対して同酵素の活性を阻害するgefitinib/erlotinibが有効なことが明らかになった1).このことは,適切な発癌原因さえ同定できればその活性阻害剤が肺癌においても有効な分子標的療法となることを明示している.われわれは活性型EGFRに次ぐ新たな肺癌の原因遺伝子を探索するために,まず,癌遺伝子を効率よく同定可能な機能スクリーニング法を開発することを試みた.
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