特集 進行期肺癌治癒への道—がんゲノム医療と免疫プレシジョン医療の接点
Ⅱ.分子標的治療薬最前線
ALK阻害薬耐性
片山 量平
1
1公益財団法人がん研究会 がん化学療法センター 基礎研究部
pp.382-388
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200376
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
・ALK融合遺伝子陽性がん(特に肺がん)に対し,ALKチロシンキナーゼが顕著な抗腫瘍効果を示すが,耐性出現が課題である.
・ALK阻害薬耐性機構の半数はALKのキナーゼ領域内の変異であり,時に2つ以上の重複変異も生じるが薬剤再感受性化も起こる.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.