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あとがき
三嶋 理晃
pp.886
発行日 2012年8月15日
Published Date 2012/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102038
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睡眠時無呼吸症候群(SAS)は,世間では「居眠り運転による事故」が最大の脅威と考えられているが,別の意味で最も恐ろしいのは「全身性疾患としてのSAS」である.この特集では,この分野で活躍されている6人の先生方にSASの様々な局面を解説いただいた.
巽浩一郎先生は,睡眠中に繰り返す低酸素血症が正常の酸素分圧に復帰するときに,酸化ストレスが発生する.これに肥満が加わると,間欠的低酸素血症はレプチン耐性・インスリン耐性に相乗的に働き,SASの表現型である,高血圧症,虚血性心疾患,メタボリックシンドローム(MetS),糖尿病などに繋がるとされている.
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