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あとがき
三嶋 理晃
pp.640
発行日 2011年6月15日
Published Date 2011/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101732
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肺の大きな特徴は,呼吸を営むため常に外界に接していることと,体循環の血液が必ず通過することである.そのために加齢とともに様々な有害物質の影響が強く出てくるし他臓器の影響も受けやすく,また全身の臓器にも影響を及ぼしやすい.したがって,呼吸器疾患はエイジングと密接な関係を有するものが多い.この特集では,自然歴,疾患の発症に及ぼす影響,老化による病態の修飾などに関して,斯界で活躍されている7人の先生方に解説いただいた.
松元幸一郎先生は,分子と細胞のエイジングを規定する因子として,テロメアに代表されるように,細胞があらかじめ決められた寿命が規定されているとするプログラム説と,酸化ストレスに代表されるように,細胞の異常を来す原因が加齢とともに重なっていくエラー蓄積説を紹介しておられる.
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