Japanese
English
Bedside Teaching
DPCの概略と呼吸器疾患での運用
Outline and Practical Use of DPC in Respiratory Disease
鈴木 勉
1
Tsutomu Suzuki
1
1順天堂大学医学教育研究室・呼吸器内科
1Department of Medical Education, Department of Respiratory Medicine, Juntendo University School of Medicine
pp.179-188
発行日 2011年2月15日
Published Date 2011/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101637
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はじめに
Diagnosis Procedure Combination(DPC)に基づく包括評価による定額支払い方式は,急性期入院医療における支払い方式として2003年4月から導入された.導入時は特定機能病院が対象であったが,その後対象施設は拡大され,2007年7月には1,391施設がDPC対象病院となっている.この病院数は全国の一般病院数(7,714病院)の18.0%,病床数にすると45万8,707床で,全国の一般病床数(90万9,437床)の50.4%になり,病床数では半数を超えることとなった1).また,DPC準備病院(医療費の包括評価の対象ではないものの,DPCデータを作成し,それを厚生労働省に提出することを認められた病院)も279病院を数えている.このような状況であることから,DPCに対する関心は急性期入院医療の支払いの面からも高まっている.
本稿ではDPCの概要に加えて,DPC対象病院で呼吸器診療に当たる医師が知っておきたいDPCの運用に関して概説したい.
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