Japanese
English
特集 冠攣縮性狭心症
冠攣縮と血管内皮機能,炎症
Coronary Spasm and Endothelial Function,Inflammation
南井 孝介
1
,
吉村 道博
1
Kosuke Minai
1
,
Michihiro Yoshimura
1
1東京慈恵会医科大学循環器内科
1Department of Internal Medicine, Jikei University School of Medicine
pp.41-47
発行日 2011年1月15日
Published Date 2011/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101610
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はじめに
冠攣縮性狭心症は欧米人に比して日本人での発症率が高いことが知られている1).1998年に本邦での15施設で施行された調査によると,調査された2,251名の狭心症患者(平均65.2歳)のうち,器質性狭心症の合併も含めると約40%が冠攣縮性狭心症であった(図1)2).
しかし実臨床では,冠攣縮はもっと多くの虚血性心疾患の発症に関わっているという意見が多い.つまり冠攣縮は異型狭心症のみならず,急性心筋梗塞や不安定狭心症などの発症に重要な役割を果たしていると考えるべきである.
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