Japanese
English
Bedside Teaching
IgG4関連肺疾患
IgG4 Related Lung Disease
山本 洋
1
,
津島 健司
1
Hiroshi Yamamoto
1
,
Kenji Tsushima
1
1信州大学医学部内科学第一講座
1First Department of Internal Medicine, Shinshu University School of Medicine
pp.1155-1159
発行日 2010年11月15日
Published Date 2010/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101581
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はじめに
自己免疫性膵炎(autoimmune pancreatitis;AIP)で血清IgG4が特異的に上昇することが初めて報告されてから,約10年が経過する1).AIPでは膵組織にIgG4陽性形質細胞の浸潤が多数認められるのが特徴であるが,膵外臓器にも類似の病変が認められることが示されてきた2,3).多彩な膵外病変の存在と膵病変を欠く症例の報告などから,IgG4関連疾患という全身性疾患が提唱されるようになった4).その肺病変がIgG4関連肺疾患である.
本稿ではIgG4関連肺疾患について,これまでの報告に自験例を交えて概説する.
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