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特集 血管の非侵襲的な評価法のインパクト―その意義と最新研究
内皮機能検査―血流依存性血管拡張反応(FMD,プレチスモグラフィーなど)
Measurement of Endothelial Function, Endothelium―Dependent Vasodilation (e.g.,FMD,Plethysmography)
東 幸仁
1
Yukihito Higashi
1
1広島大学大学院医歯薬学総合研究科心臓血管生理医学
1Department of Cardiovascular Physiology and Medicine, Graduate School of Biomedical Sciences, Hiroshima University
pp.871-878
発行日 2010年9月15日
Published Date 2010/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101538
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はじめに
病態の理解,動脈硬化進展への関与,治療方針の決定など多くの局面において血管内皮機能の臨床的意義が明らかとなってきた.血管内皮機能を正確に測定することは重要である.Flow-mediated vasodilation(FMD)やプレチスモグラフィーは,血流依存性血管拡張反応を測定することで非常に簡便かつ非侵襲的に血管内皮機能を評価できる.これらの方法を用いて,病態の解明,治療効果の評価,サロゲートエンドポイントとしての利用の可能性を示した臨床データも蓄積されつつある1~7).血流依存性血管拡張反応を血管内皮機能測定の限界,再現性の問題等々を理解して,有効に利用したい.
本稿では,血流依存性血管拡張反応を用いた血管内皮機能の測定方法,評価方法,測定意義,問題点について概説したい.
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