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特集 重症心不全治療戦略の新展開
重症心不全の外科治療―僧帽弁逆流に対する手術を含めて
New Development of the Treatment for Severe Congestive Heart Failure
磯村 正
1
Tadashi Isomura
1
1葉山ハートセンター心臓血管外科
1Department of Cardiovascular Surgery, Hayama Heart Center
pp.357-362
発行日 2008年4月15日
Published Date 2008/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101012
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はじめに
重症心不全を来す疾患には,弁膜症などで心不全が重症化し,内科的治療でいったん軽快するものと,心筋症で内科的治療が限界に達した末期的状態が挙げられる.本稿では内科的治療に難渋する心筋症に対する外科治療について述べる.心筋症には大きく分けて特発性心筋症に代表される非虚血性拡張型心筋症(NI-DCM)と,虚血が原因で慢性期に生じる虚血性心筋症(I-DCM)がある.これらの心筋症に対する非移植外科治療は1990年代にほぼ同時期に発表され,I-DCMに対する外科治療はその後も積極的に行われるようになっている.
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