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特集 循環器診療と医療経済学
カテーテル診療と医療コスト
Catheter-based Treatment and Cost Analysis
山口 徹
1
Tetsu Yamaguchi
1
1虎の門病院
1Toranomonn Hospital
pp.347-355
発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100787
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はじめに
我が国の医療制度および診療報酬体系が社会経済環境の変化に十分対応できなくなって久しいが,政府の医療制度改革大綱を受けて,ここへ来て急速に医療の質の向上と効率化に向けて新しい診療報酬体系の構築が始まっている.2002年4月の診療報酬改訂では,初めての2.7%マイナス改訂に加えて,施設基準の導入,在院日数短縮への誘導などが盛り込まれ,今後は2003年4月からの特定機能病院への診断群分類(DPC)による包括評価の導入,病床区分の見直し,卒後臨床研修義務化などが控えている.冠動脈インターベンション治療(PCI)を中心とするカテーテル診療は,循環器診療のなかでも医療コストのかかる領域である.内外価格差が大きいとされるカテーテルやPCIデバイスなど特定保険医療材料費が医療コストの多くを占める特異な領域でもある.
本稿では,カテーテル診療費用の問題点をPCIを中心に考えてみたい.
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