巻頭言
生活習慣病は呼吸器疾患である
河野 修興
1
1広島大学大学院医歯薬学総合研究科分子内科学(第2内科)
pp.325
発行日 2003年4月1日
Published Date 2003/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100788
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21世紀は高齢者の世界である.2015年の日本では65歳以上の人口が25%を超え,2040年から2080年までは30%を超えた状態が続く.ピークは2045年から2055年までの約32%である.
この超高齢社会では,生産性の高い青年・壮年層の割合が低下する.高齢者の生産性は青壮年者に比べて低いと考えられるので,高齢社会では国民一人当たりの総生産が減少する.消費量にはそれほど大きな変動はなく,高齢社会では消費量に対する生産量の相対的低下を招く.これが社会的大問題である.
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