Japanese
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特集 難治性喘息―その機序の解明と対策
気道リモデリングからみた難治化
Airway Remodeling in Severe or Refractory Asthma
星野 誠
1
Makoto Hoshino
1
1聖マリアンナ医科大学呼吸器・感染症内科
1Department of Internal Medicine, St.Marianna University School of Medicine
pp.1209-1214
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100759
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はじめに
気管支喘息の組織学的特徴は,好酸球を主とする炎症細胞の気道への浸潤と反復する炎症に起因すると考えられる構造的変化としての上皮杯細胞増殖,粘膜下腺過形成,基底膜肥厚,粘膜浮腫,平滑筋肥大,血管新生などである.これらの構造的変化は気道リモデリングと呼ばれ注目されている(図1).気道リモデリングは不可逆的な気道閉塞をもたらし,気道過敏性を慢性的に亢進させ,喘息の重症・難治化の原因と考えられている.
本稿では,喘息にみられる気道リモデリングについてその気道組織所見と臨床的意義について概説する.
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