Japanese
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特集 スタチンのプレイオトロピック効果と心血管疾患
大規模研究にみるスタチン
Statin Therapy and Clinical Trials
梅本 誠治
1
,
河原 慎司
1
,
梅地 恭子
1
,
松﨑 益德
2
Seiji Umemoto
1
,
Shinji Kawahara
1
,
Kyoko Umeji
1
,
Masunori Matsuzaki
2
1山口大学医学部附属病院治験管理センター
2山口大学大学院医学研究科器官病態内科学
1Pharmaceutical Clinical Research Center, Yamaguchi University Hospital
2Department of Cardiovascular Medicine, Yamaguchi University Graduate School of Medicine
pp.795-802
発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100700
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はじめに
高脂血症治療の目的は,冠危険因子に対して介入を行うことで冠動脈疾患の初発と再発を予防し,最終的に総死亡を低下させることにある.従来の脂質低下剤と比べてより強力な脂質低下作用を持つスタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)が臨床に用いられるようになり,冠動脈疾患の発症や冠動脈疾患死の抑制だけでなく総死亡をも低下させることが可能になった.その画期的な臨床効果から「動脈硬化に対するスタチンの効果は,感染症に対するペニシリンに匹敵する」とさえ言われている1).
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