Japanese
English
Bedside Teaching
心肺危機におけるhANPの使い方
Treatment of Heart Failure with hANP
平光 伸也
1
,
宮城島 賢二
1
Shinya Hiramitsu
1
,
Kenji Miyagishima
1
1藤田保健衛生大学循環器内科
1Division of Cardiology, Department of Internal Medicine, Fujita Health University School of Medicine
pp.709-713
発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100689
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はじめに
1984年に心臓の心房組織の抽出物より,強力な降圧利尿効果作用を有するホルモンが発見され,松尾,寒川ら1)により心房性利尿ペプチド(atrial natriuretic peptide:ANP)と命名された.この画期的な発見は速やかに臨床応用され,1996年に急性心不全の治療薬(ハンプ)として世界に先駆けて本邦で製品化された.しかし,利尿ペプチドという名前のため,本剤は利尿薬として扱われる傾向が強く,まだその効果を十分発揮しているとはいえない.
本稿では,ANPの薬理作用を紹介し,心肺危機の状態にある心不全患者に対する使用法について解説する.
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