Japanese
English
Bedside Teaching
画像からみた肺炎の起炎菌推定
Estimation of Causative Microorganism of Pneumonia from Radiologic Features
長置 健司
1
,
林 邦昭
2
Kenji Nagaoki
1
,
Kuniaki Hayashi
2
1長崎県離島医療圏組合五島中央病院放射線科
2長崎大学医歯薬学総合研究科放射線生命科学講座放射線診断治療学
1Department of Radiology, Goto Central Hospital, Medical Association of Far-Off Islands in Nagasaki Prefecture
2Division of Rediolo-gical Science, Department of Radiology and Radiation Biology, Nagasaki University Graduate School of Biomedical Sciences
pp.701-707
発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100688
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はじめに
従来,胸部単純写真から肺炎の起炎菌を推定することは困難とされてきた.近年のCT(comput-ed tomography)の普及,装置の進行に伴う画質の改善により,肺炎の画像解析が進んできた今日でも,画像から肺炎の起炎菌を推定するのは困難であることが多い.しかし,単純X線写真やCTの像から肺炎をある程度絞り込むことが可能な場合も少なくなく,症例によっては,その特徴的な像から起炎菌まで正しく診断することが可能な場合もある.
本稿では,肺炎を含め広く肺感染症の画像所見をいくつかのパターンに分類し,それらの像から推定できる起炎菌の種類について述べる.また,鑑別疾患として,同様の像を呈する非感染性疾患についても触れる.
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