巻頭言
医師は不足しているか?―女性医師の活躍に期待する
池田 宇一
1,2
1信州大学大学院医学研究科臓器発生制御医学講座循環病態学分野
2信州大学医学部附属病院循環器内科
pp.799
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100438
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厚生労働省の統計によれば,2004年の総医師数は約27万人で,人口10万人あたりおよそ200人と,欧米と比較しても遜色のない数字となっている.しかし,近年,医師不足が問題としてとりあげられることが多く,その背景には,地域や診療科による偏在とともに,フルタイム勤務が困難な女性医師の増加が挙げられる.
実際,すでに医師国家試験合格者の女性の割合は30%を超え,近い将来,医師の半数近くは女性が占めるようになると予想されている.米国でも,20年程前は医学部入学者の30%に過ぎなかった女性が,いまや半分を占めるようになっているという.
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