Japanese
English
特集 呼吸器疾患と遺伝子多型
感染防御と遺伝子多型
Genetic Susceptibility to Airway Infection
松下 育美
1
,
糸山 智
1
,
濱野 栄美
1
,
土方 美奈子
1
,
慶長 直人
1
Ikumi Matsushita
1
,
Satoru Itoyama
1
,
Emi Hamano
1
,
Minako Hijikata
1
,
Naoto Keicho
1
1国立国際医療センター研究所・呼吸器疾患研究部
1Department of Respiratory Diseases,Research Institute, International Medical Center of Japan
pp.821-826
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100434
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はじめに
感染症は,病原微生物と宿主の相互作用により生じる.病原体への攻撃・防御能は,生体側の全身および局所の免疫状態に依存している.動物モデルでは解明しきれないヒトの生体防御機構を解明するために,免疫遺伝学的解析法は有力な手段となる.また,感染防御の鍵になる機能的遺伝子多型を新たに同定することは,感染症の新規予防治療戦略を模索するうえで重要な手がかりを与える.
本稿では,そのような観点からどのような研究が行われているかを紹介する.
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