Japanese
English
特集 高血圧と心血管病
分子高血圧からの展開医療
Translational Research in Hypertensinology
楽木 宏実
1
,
荻原 俊男
1
Hiromi Rakugi
1
,
Toshio Ogihara
1
1大阪大学大学院医学系研究科加齢医学
1Department of Geriatric Medicine, Osaka University Graduate School of Medicine
pp.481-487
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100297
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はじめに
高血圧治療の目標は心血管系合併症の抑制である.既に多くの優れた降圧薬が臨床使用され,脳卒中や心疾患の抑制に有用性が認められていることは周知のことである.しかしながら,様々な要因によりその効果は十分とはいえず,心血管疾患死は未だに三大死因の一角を形成している.
本稿では,これらの心血管疾患の制圧のために高血圧との関連からどのような対策があるかを現在の臨床レベルから分子レベルまで検討する.特に,分子高血圧学からの検討の要点を表1に示した.これらの成果は,高血圧制圧に向けた展開医療の可能性を広げるものである.
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