今月の主題 遺伝子多型と疾患
各論:疾患と多型
高血圧
佐藤 憲幸
1
,
檜垣 實男
1
,
荻原 俊男
1
Noriyuki SATO
1
,
Jitsuo HIGAKI
1
,
Toshio OGIHARA
1
1大阪大学医学部第4内科
キーワード:
遺伝子多型
,
疾患感受性遺伝子
,
QTLs
,
quantitative trait Ioci
Keyword:
遺伝子多型
,
疾患感受性遺伝子
,
QTLs
,
quantitative trait Ioci
pp.1543-1548
発行日 1998年11月15日
Published Date 1998/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916901
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
本態性高血圧症の発症・進展には複数の環境因子,遺伝因子が関与しているため,1遺伝因子の影響を表出させることが困難であり,具体的な原因遺伝子は明らかになっていない.しかし,数ある候補遺伝子の中で,アンジオテンシノーゲン,GNB3,αアデューシン,eNOS遺伝子などが関与していると考えられている.なかでも,アンジオテンシノーゲン遺伝子は,ヒト集団を用いた検討,遺伝子改変マウスの作製,プロモーター領域の機能解析など複数の側面からの検討がなされ,遺伝子多型から高血圧発症への一連の病態が解明されつつある.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.