Japanese
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特集 機能異常からみた呼吸器疾患
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
COPD(chronic obstructive pulmonary disease)
濱田 美奈子
1
,
相沢 久道
1
Minako Hamada
1
,
Hisamichi Aizawa
1
1久留米大学医学内科学第一講座
1First Department of Internal Medicine, Kurume University School of Medicine
pp.915-922
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100093
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はじめに
COPD(chronic obstructive pulmonary disease;慢性閉塞性肺疾患)は完全には可逆的ではない気流制限によって特徴づけられる肺の炎症性疾患であり,気道病変と肺病変が混在し,その病態異常を形成している1,2).すなわち,気道閉塞,肺弾性収縮力の低下,肺血管床の破壊などの異常が様々な程度に関与し,生体としての機能異常を引き起こしている.ここでは,COPDの組織における異常がどのような生理学的変化となって現れ,臨床的にどのような機能異常を呈しているかについて述べたい.
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