Japanese
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実践講座 全身管理・リスク管理3
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
Chronic obstructive pulmonary disease(COPD).
石井 健男
1
,
松瀬 健
2
Takeo Ishii
1
,
Takeshi Matsuse
2
1東京大学医学部老年病科
2横浜市立大学市民総合医療センター呼吸器内科
1Department of Geriatric Medicine, University of Tokyo
2Department of Pulmonary Medicine, Yokohama City University Medical Center
キーワード:
慢性閉塞性肺疾患
,
QOL
,
段階的薬物療法
,
在宅酸素療法
,
呼吸リハビリテーション
Keyword:
慢性閉塞性肺疾患
,
QOL
,
段階的薬物療法
,
在宅酸素療法
,
呼吸リハビリテーション
pp.249-255
発行日 2003年3月10日
Published Date 2003/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100815
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はじめに
慢性閉塞性肺疾患(Chronic obstructive pulmonary disease;COPD)は1999年の厚生省の死因順位表にて10位にランクされており1),肺疾患疫学調査研究会のNICE study(Nippon COPD Epidemiological study)によれば,呼吸機能検査にてFEV1.0/FVC<70%が40歳以上の成人の8.5%,約530万人がCOPDと推測されるとの報告がなされており2),欧米に近い頻度(米国にて約1,600万人3))にてCOPD患者が存在すると考えられる.また,2020年には世界の死亡原因の第3位,慢性疾患として第5位の頻度でみられると推測されており4),COPDの予防および治療は重要度を増すと考えられる.
以下,COPDについて,診断,病状評価,治療,リハビリテーションなどについて概説する.
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