今月の主題 呼吸不全の診療
呼吸不全を招く疾患
COPD:慢性閉塞性肺疾患
福家 聡
1
,
西村 正治
2
1KKR札幌医療センター呼吸器科
2北海道大学大学院医学研究科呼吸器内科学分野
pp.1424-1427
発行日 2010年8月10日
Published Date 2010/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104574
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ポイント
★COPD患者は,呼吸機能検査で正常に復することのない気流閉塞を示す.
★末梢気道病変と肺気腫病変がさまざまな割合で複合的に作用することによって生じ,かつ進行性の経過をたどる.
★COPDは体動時の呼吸困難や慢性的な喀痰,咳嗽を特徴とする疾患である.
★日本人の40歳以上の8.6%(約530万人)がCOPDに罹患していると報告されている.
★治療法は病期の進行度だけではなく,症状の程度を加味し総合的に判断したうえで選択する.
★呼吸不全症例では酸素療法が第一選択である.著明な高二酸化炭素血症を呈する症例では,NPPVが有用な場合もある.
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