Japanese
English
綜説
最近話題の薬剤性肺障害
Drug-induced Lung Disease
東元 一晃
1
,
大中原 研一
1
,
松山 航
1
,
寒川 卓也
1
,
有村 公良
1
,
納 光弘
1
Ikkou Higashimoto
1
,
Ken-ichi Oonakahara
1
,
Wataru Matsuyama
1
,
Takuya Samukawa
1
,
Kimiyoshi Arimura
1
,
Mitsuhiro Osame
1
1鹿児島大学医学部歯学部附属病院呼吸器ストレスケアセンター・呼吸器内科
1Division of Respiratory Medicine, Respirology and Stress Care Center, Kagoshima University Hospital
pp.843-850
発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100084
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はじめに
近年,様々な新しい効能や作用機序をもった薬剤が開発され治療に寄与している.しかしながら,それら多様な薬剤によって,本来の目的とは異なる反応が予想を超えて出現することもある.この反応が肺に生じる薬剤性肺障害は,ときに重症化し呼吸不全から死に至りうる.
本稿では薬剤性肺障害について,その病態,診断,治療などを概説したうえで,最近話題の薬剤,ゲフィチニブ(イレッサ(R))とレフルノミド(アラバ(R))による間質性肺炎,加えて,われわれが本邦初発例を報告した健康食品「アマメシバ」に関連した閉塞性細気管支炎についても紹介する.
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