Japanese
English
Bedside Teaching
肺炎に対する尿中抗原診断
Urinary Antigen Tests for Diagnosis of Pneumonia
伊藤 穣
1
,
三嶋 理晃
1
Yutaka Ito
1
,
Michiaki Mishima
1
1京都大学医学部附属病院呼吸器内科
pp.295-299
発行日 2005年3月1日
Published Date 2005/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100039
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はじめに
肺炎の起炎菌は,通常の培養法に加え,抗体価による血清診断を最大限行っても全体の60~70%で判明するのみで,通常は半数にも満たない.また,治療を必要とする急性期には抗体価の上昇が認められず,血清診断は早期の診断には役立たないことも多い.尿中に排泄される菌体成分を抗原として検出する尿中抗原検査法は,菌が培養されない場合にも検出可能で,かつ,病初期から検出可能なため迅速性にも優れた起炎菌診断法である.現在,レジオネラと肺炎球菌についてキットが市販され使用可能となっている.
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