コラム
尿中肺炎球菌抗原検査
芝 紀代子
1
1東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科
pp.1007
発行日 2005年10月15日
Published Date 2005/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100215
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肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)は莢膜を有するランセット型のグラム陽性双球菌であり,呼吸器疾患などの起因菌となる.尿中の肺炎球菌莢膜抗原を特異的に認識するポリクローナル抗体を利用したイムノクロマト法を原理とする検出試薬“BinaxNOW 肺炎球菌”がBinax社(アメリカ)で製造され,アスカ純薬(株)が輸入し,三共(株)から販売しており,わが国では2005年1月に保険適応となった.
特徴:①尿を検体とするので,喀痰採取が困難な患者でも肺炎球菌の検出が可能である.②付属の綿棒を尿検体に浸しサンプリングしてから,約20分間で簡便な操作で肉眼判定ができる(図).1包装は12テストである.③抗菌薬投与後でも検出可能である.
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