Japanese
English
増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
疾患
胃
胃リンパ腫
gastric lymphoma
中村 昌太郎
1,2
1国際医療福祉大学医学部消化器内科
2高邦会高木病院消化器センター
キーワード:
表層型
,
隆起型
,
潰瘍型
,
MLP型
,
びまん型
,
その他
Keyword:
表層型
,
隆起型
,
潰瘍型
,
MLP型
,
びまん型
,
その他
pp.611
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202798
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悪性リンパ腫は節性リンパ腫と節外性リンパ腫とに分けられ,免疫組織化学的にB細胞リンパ腫とNK/T細胞リンパ腫に大別される1).節外性リンパ腫の30〜40%は消化管に発生し,消化管の中では胃に最も多くみられる.胃リンパ腫の中ではMALT(mucosa-associated lymphoid tissue)リンパ腫,びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma ; DLBCL)の頻度が高い.
H. pylori(Helicobacter pylori)は胃MALTリンパ腫や胃DLBCLの主要な病因であり,除菌治療により,一定の頻度でリンパ腫が退縮する2)3).成人T細胞性白血病/リンパ腫ではHTLV-1感染が病因となる.胃原発リンパ腫の肉眼分類として,筆者は①表層型,②隆起型,③潰瘍型,④MLP(multiple lymphomatous polyposis)型,⑤びまん型,⑥その他,の6型に分類している.MALTリンパ腫は表層型を呈することが多く,0-IIc型早期胃癌と鑑別を要することがある(Fig.1).DLBCLやNK/T細胞リンパ腫などのaggressiveリンパ腫は隆起型や潰瘍型を呈することが多い(Fig.2).
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