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特集 胃疾患アトラス 改訂版
各論
Ⅰ. 隆起を呈する病変
3. 非上皮性隆起病変
A. 腫瘍性非上皮性病変
胃悪性リンパ腫(DLBCL,I型隆起例)
Diffuse large B-cell lymphoma (DLBCL) (protruding type)
山口 隼
1
,
河合 隆
2
,
糸井 隆夫
1
Hayato YAMAGUCHI
1
,
Takashi KAWAI
2
,
Takao ITOI
1
1東京医科大学消化器内科学分野
2東京医科大学消化器内視鏡学分野
キーワード:
胃悪性リンパ腫
,
DLBCL
,
隆起型
Keyword:
胃悪性リンパ腫
,
DLBCL
,
隆起型
pp.122-123
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000383
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疾患の概要
胃原発リンパ腫は,胃悪性腫瘍の約5%と比較的稀であるが,節外性リンパ腫のなかでは30~40%を占め,もっとも頻度が高い疾患である。なかでもびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma:DLBCL)は,胃原発性悪性リンパ腫の30〜40%を占めており,MALTリンパ腫に次いで頻度が高い。消化管原発のDLBCLの好発部位は,胃,小腸(回盲部),大腸(直腸)の順に多く,そのなかで胃に発症する割合はもっとも高い。胃DLBCLの好発年齢は50〜60歳であり,自覚症状として腹痛,貧血,黒色便などがあげられる。胃DLBCLの診断として病変部からの生検による組織診断が有用である。
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