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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
検査法・手技
腸
小腸内視鏡(バルーン内視鏡,スパイラル内視鏡)
balloon-assisted enteroscopy, spiral enteroscopy
大宮 直木
1
1藤田医科大学先端光学診療学講座
pp.510-511
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202719
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ダブルバルーン内視鏡
空腸,回腸は全腸5〜8mと長く,口からも肛門からも遠く,また固定されていない自由腸管であるため,通常の内視鏡では深部挿入が困難である.以前,ゾンデ法,ロープウェイ法が開発されたが実用化されず,それゆえ小腸は“暗黒大陸”と言われていた.
2001年に,Yamamotoら1)により画期的なダブルバルーン内視鏡(富士フイルム社製,Fig.1)が開発され,小腸全域へ内視鏡の挿入が容易となり,小腸領域の詳細な診断・治療が可能となった.術後再建腸管のRoux-en-Y脚への挿入も可能になったことから,従来は経皮経肝的アプローチや外科手術が必要であった胃切除後や膵頭十二指腸切除後の膵胆管病変に対しても,短軸で鉗子口径が3.2mmのバルーン内視鏡を用いて経口的アプローチで診断,治療できる時代になった.
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